浄水オークパティオ / 1990年 /第11回福岡市都市景観賞 2017年/第16回JIA25年賞(日本建築家協会)
角地に立つ骨太で、直線的なデザイン。茶系のレンガタイルは微妙な表情を持ちながら、外敵を防ぐよろいにみえる。だが、中に入ると一変する。砦の内部はぽっかりと口が開いたような空間。池があり、水が流れる。外観とは対照的に、手すりはカーブし、エレベーターシャフトも円筒状。曲線を多用した有機的なデザインは、体内をのぞき込むようだ。(中略)世界各地の建築を一つの建築に埋め込む。この建築は、ガラパゴスのなかのガラパゴス、といえるのだ。(大西若人氏評)