たがわ動物クリニック / 2009年

たがわ動物クリニックは犬や猫、小鳥を扱う小動物のための病院です。住宅の居間と同様、処置室を中心に各へやが展開していますが、小動物は形をどうとらえているのでしょうか。ここでは、曲線を多用したオーガニック・フォルムを用いました。待合室をはじめとするすべてのへやには、地中に敷き詰めたパネルにより冬暖かく過ごせるよう床暖房が施されています。屋根には、木製の切り出しアーチの梁の下地の上にチタンによるドームがかけられています。外壁の土壁は曲面で構成され、周囲の田園風景にも溶け込んでいます。自然の素材の木と土と金属の組み合わせはコントラストと同時に、調和し素材のバランスをうまくとっています。

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